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zoom RSS ルルスザ「猫パニック」

<<   作成日時 : 2009/04/03 22:26   >>

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大好きな方に捧げた小説、そのAです。
いや、一番最初に捧げたのはまだアップしてないんですけど(笑)。
6月ネタなので、6月にアップします。
多分、コレ・・・R15くらい?だと思うので、苦手な方は全力でリターンして下さい。



少しだけ手直し入れました。




***********************

「・・・んっ・・・?」
ぼんやりとする視界をうっすら開くと、部屋の中は微かに明るくなり始めていた。
時計を見ると明け方の5時を回った所で・・・。
もう少しだけ眠ろうと思ったその時、違和感を感じて部屋の中を見回した。
「・・・ルルーシュ?」
隣で眠っていた筈なのに、姿も気配も感じられない。
何処かに行くにしても早すぎるし、何よりも彼がこんな早い時間に起きる事はない。
家に帰った・・・?
なんて考える必要はない。
何故ならここは、学園のクラブハウス内にあるルルーシュの部屋で、僕の方こそが客人になる。
「ナナリーに何かあった?」
ぽつりと呟いて、それなら僕を起こすだろうと考え首を振る。
「ルルーシュ・・・」
何処に行ったんだろう。
と、思った時だった。
「・・・?・・・」
もぞりとシーツが動いた気がして、枕元の明かりを付ける。
そこには、不自然な山が出来ていた。
「・・・ルルーシュ?・・・」
にしては小さすぎるソレを睨み付けると、一気に上掛を捲りあげる。
すると・・・。
「みゃ〜」
そこには、一匹の黒猫が居た。
綺麗な体毛は光を弾いて輝いているし、瞳の色は綺麗な紫色・・・。
一瞬・・・。
「・・・ル、ルルーシュ・・・?」
なんて、思ってしまい恥ずかしくなってしまった程だ。
しかし・・・。
「にゃ〜」
僕がルルーシュの名前を口にした途端、猫が返事をするみたいに鳴いたのだ。
「・・・えっと・・・」
どうしたら良いんだろう。
流石に猫に向かって『ルルーシュ』なんて呼んだら本人が怒りそうだし、他人に聞かれでもしたら僕は変な人だ。

「君は何処からきたの?
何でルルーシュのヘッドに居るの?」
聞いてみた所で猫は鳴くばかりだ。
「困ったなぁ、ルルーシュは居ないし、帰ってこないし」
勝手に猫を外に出して、怒られるのも嫌だし・・・。
「えっと、一緒に寝る?」
恐る恐る手を伸ばした僕の手を、その黒猫は躊躇いもせずに受け入れた。
指先に触れる濡れたザラつく舌の感触に、いつも猫に嫌われている僕は驚く。
が、その感情は直ぐに喜びへと変わった。
「可愛い〜、撫でても良い?
抱っこしても良い?」
「みゃ〜」
嬉々として問いかけると、猫は返事をするみたいに鳴いた。
嬉しさのあまり抱きしめて、頬擦りをするとまた猫が鳴いて・・・。
嫌がられたのかと思い、顔を覗き込んでみたけれど怒っている気配はない。
それに小さく安堵すると、再び猫を抱きしめた。
「君は珍しい子だね」
いつも猫に嫌われている僕は、懐かれたのは初めてだ。
「でも、ありがとう」
小さく微笑んで言うと、猫も嬉しそうに鳴いた。
「可愛い」
抱きしめる腕に力を入れない様に気を付けていると、猫が僕の頬を舐め始めた。
「あは、くすぐったいよ」
そう言ってみても猫は舐め続けるし、僕も好きにさせているしで終わる気配はない。
が、ふと気が付いた。
「な、なんか・・・」
舐め方が・・・。
ルルーシュっぽい?
そう思ったのが駄目だった。
「うわっ・・・」
一瞬で身体が熱くなって、顔が熱を持つ。
だが、相手は猫なんだからと、慌てて首を横に振る。
「も、やめっ・・・」
猫を引き剥がすと、不満そうに鳴いた。
だからと言って、続行させていると僕の方が大変な事になりそうだった。
・・・猫、相手に・・・。
「って、僕はどれだけ・・・」
ルルーシュに飢えてるんだ。
「・・・・・・・・・・・・」
傍に居ないルルーシュに、帰ってこない彼が悪いのだと思ってみても、理由が解らないのに怒る気にはなれず・・・。
「何かあったのかな?」
なんだか心配になって、猫を抱きしめる。
すると、慰めるみたいに鼻の頭を舐められた。
「ありがとう、ルルーシュ」
なんて、普通に出できて驚いた。
けれど猫が返事をするのだから、ルルーシュでも良いか・・・。
なんて思えて来た。




「ルルーシュ、君はなんで僕を好きになってくれたの?」
猫に向かって、本人には問えない事を口にしてみる。
馬鹿らしいと思うけれど、口に出してみた事で疑問は後から溢れて来た。
「僕みたいな人間は山程いるし、君みたいに綺麗なら相手だって選び放題だ」
それなのに・・・。
『好きだよ、スザク』
君は、僕を好きだと言う。
「嬉しいけど、僕と居る事で君が悪く言われるのは嫌なんだ」
せめて僕が、君と同じブリタニア人だったら・・・。
そう、思った事もある。
けれど僕は『日本』と言う国が好きだし、守りたいと思う。
日本に生まれて良かったと思うのは、嘘じゃない。
それでも・・・。
君は元皇子様で、僕はただの軍人で・・・。
「釣り合ってないと思うんだ・・・」
僕に何が出来るのか、思いつかない。
傍に居て、何かあったら手伝うくらいしか出来ない。
「でも、好き・・・なんだ。
君が好きでいてくれる限り、僕もそれに答えたい」
そう、思っている。
・・・本人に言った事はないけれど・・・。
「触られるのも君だから良いって思ってるし、恥ずかしいのもルルーシュだから我慢出来る。
痛いのも苦しいのも、ルルーシュだから・・・」
嬉しいって、思える・・・。
「って、猫相手に何言ってんだろ・・・恥ずかしい・・・。
猫さんも、ゴメンね」
苦笑を浮かべると、今まで黙っていた猫が鳴いた。
「にゃ〜」
本当に、返事をしているみたいだ。
「君は頭が良いんだね」
アーサーも頭は良いけれど、この子は別格の様に思えた。
「みゃ〜」
やはり、返事をしてくれているみたいだ。
「あ、そうだ。
今の話は、ルルーシュには内緒にしてね。
恥ずかしいから」
思い出した様にそう言って猫に、約束の意味を込めてキスをした。
すると・・・。
ボンッ!!
部屋に大きな破裂音が響いた。


「うわっ、何っ!?」
吃驚して閉じていた瞳を開けると、目の前にルルーシュが居た。
しかも、全裸で・・・。
「・・・えっ・・・?」
何時の間に?
さっきまでは確かに黒猫が・・・。
「な、んで・・・?」
腕に抱いていた筈の猫の姿がなく、代わりにルルーシュが居る。
「・・・えっと・・・」
驚きで目を丸くしている僕に・・・。
「にゃあ」
ルルーシュはからかう様な口調で、猫の鳴き真似をした。
「えっ・・・?」
そして・・・。
「内緒に出来なくて悪いな」
そう、言ったのだ。
「えぇぇぇぇ」
驚いて、ついでに顔が熱くなった。
って、事は?
「あの、猫さんは??」
まさか・・・。
「少し前に目が覚めたら猫になっていた」
ルルーシュ・・・。
って、事は・・・。
「わ、忘れて!!!今の全部忘れて」
恥ずかしくて泣きそうになった。
真っ赤な顔で叫ぶ僕に、ルルーシュは小さく微笑んでいる。
「なんで?」
「な、なんでって・・・」
僕が恥ずかしいから・・・。
でも、ルルーシュにしたら・・・・・・。
「俺は、嬉しかったよ」
そう、なるんだろうなぁ。
僕だって、ルルーシュに好きだって言われたら・・・。
温かくて嬉しい気持ちになるし、忘れたくないって思う。
それでも・・・。
「僕は凄く恥ずかしいよ。
大体、猫さんが相手だから言えたんだ」
それなのに、その猫がルルーシュだったなんて・・・。
想像していなかっただけに、僕の心臓はドキドキしている。

「・・・俺を好きな事が、そんなに恥ずかしいのか?」
「えっ?」
「俺が好きだって言うのは、迷惑なのか」
泣きそうな顔で言われて、大きく頭を左右に振った。
「ち、違うよ。
そう言う意味じゃなくて、自分が口にした内容が恥ずかしいだけ」
猫相手だから、ルルーシュじゃないから口に出来た不安。
それを、本人に知られた事が恥ずかしい。
彼の想いを疑っているみたいで、信じきれていないのが恥ずかしくて申し訳ない気持ちになる。
だけど・・・。
「お前の不安も、想いも・・・俺は受け止めたい」
こつん、と・・・。
ルルーシュの額が僕の額に重なり、顔がアップになった。
「俺に出来る事なら、何だってしてやりたい。
危険に身を投じるお前を、見守る事しか出来なくても、俺はお前が好きだと自信を持って言える」
「・・・ルルーシュ・・・」
真っ直ぐな瞳と、真剣な表情には嘘は見受けられない。
コレが彼の精一杯の気持ちなのだ。
「ありがとう・・・。
僕も、好き・・・だよ」
今まで、きちんと言った事がなかったけれど・・・。
「君だけが、僕を暖めてくれる」
辛い事は多いし、嫌な事もあるけれど、彼と居る時は幸せな気分になれる。
心が温かくて、ふわふわして・・・。
「泣きそうになるんだ・・・」
「はっ?」
僕の繋がらない言葉に、ルルーシュが固まった。
「あ、違うから。
変な意味じゃなくて、嬉しくて・・・だから」
手を振りながら言うと、ルルーシュが安心した様に笑う。
「俺も、嬉しいよ」
そして、触れた唇・・・。
「・・・ル・・・」
飲み込まれた言葉は意味をなさずに消えた。




「・・・もう直ぐ6時か・・・」
時計を見たルルーシュは、暫く考える様に黙った。
が・・・。
「お前、軍の方は休みなんだよな?」
「うん、何もなければ・・・」
そう返した瞬間、一瞬だけルルーシュの眉が不満そうに寄せられた。
けれど、僕は軍人だし緊急の呼び出しには応じる義務がある。
昨日、泊めてもらう時にも伝えてある事だ。
「・・・ルルーシュ・・・?」
「・・・いや、解っている・・・」
自分に言い聞かせるみたいに呟いて、再び考え込む様に押し黙る。
そんな表情も格好良くて、綺麗で見とれてしまう。
「・・・・・・・・」
暫く、見惚れているとルルーシュの視線が僕を捉えた。
ばっちりと視線が絡んで、見つめていた事が恥ずかしくて顔を背けると、ルルーシュが小さく笑った。
「・・・笑わないで欲しいんだけど・・・」
頬を僅かに膨らませて言えば、ルルーシュは笑みを浮かべたまま謝罪してくる。
・・・が・・・。
「ゴメン、お前が可愛いこと言うから・・・」
全然、反省してない。
けれど、ルルーシュの微笑が優しさと慈しみを含んだものから、妖艶なものに変わった時には、もう遅かった。

「・・・ル、ルルー・・・シュ?」
「なに?」
ベッド脇の壁に追い込まれ、ルルーシュの腕の中・・・。
恐る恐る問いかけると、何でもない事の様に返された。
「・・・今、何時か解ってる?」
「午前6時01分13秒」
ご丁寧に秒数まで答えてくれた。
「そう、朝だよ、朝」
「だから?」
「えっと・・・」
だから・・・。
朝っぱらから、如何わしい展開は・・・。
「む、無理・・・だから・・・」
「なんで?」
「なんでって・・・」
昨夜だって、さんざん好き勝手されたのだ。
いくら体力があったって、流石に御免被りたい。
「・・・まだ数時間しか経ってないからな・・・」
「・・・っ・・・」
首筋に唇が押し当てられた。
たったそれだけの事で、身体が反応する。
「ル、ルルーシュ・・・」
「・・・なに?」
ぎゅっと拳を握りしめ、力ずくでルルーシュを止めようとした。
けれど、自分とルルーシュの腕力差は圧倒的で・・・。
本気で抵抗したら、ルルーシュを傷つける可能性がある。
そう思うと抵抗なんて出来なくて、ただただ拳を硬くした。


昨夜は軍の仕事があって、ここに来たのは夜の11時を回った頃だった。
残念な事にナナリーは眠った後で会えなっかたけれど、咲世子さんの淹れてくれた紅茶を飲んでからルルーシュの部屋に案内されて・・・。
実質、会うのは1ヶ月振りで、僕もルルーシュも限界に近い状態で・・・。


「・・・よ、夜中の3時まで離してくれなかったのは誰だよ。
いくら僕だって、限界はある・・・」
「その割には早起きじゃないか?」
「それは、軍の朝が早いから」
その時間は、確実に習慣となって僕の身体に染み付いている。
が、軍と言う名前を出したのが悪かったのだろう。
ルルーシュは途端に顔を顰めた。
そして・・・。
「お前の身体は誰のものだ?」
「・・・は?・・・」
突拍子もない質問に、頭が真っ白になった。
誰のものって・・・。
「・・・僕?」
首を傾げて返すと、ルルーシュが微笑む。
それに正解かと安堵したのも束の間。
「当たりだけど、外れ」
「ど、どう言う・・・」
意味は簡単だ。
僕は僕のものだけど、ルルーシュのものでもある。
逆に言えば・・・。
「じゃ、じゃあ・・・ルルーシュは誰のものなんだ?・・・」
「解りきった事を聞くな。
俺の全ては、お前とナナリーのものだ」
ここで、妹の名前が出てくる事は想像に容易い。
けれど・・・。
場所がベッドの上で、互いに昨日の・・・身体を清めてくれてはいるけれど、名残のままで・・・。
それが悔しく思えるのは、何故だろう・・・。

「・・・それは、ズルイんじゃない?」
「何故だ?」
解らないと言いたそうな彼に、小さくため息を付く。
「僕にはルルーシュだけだって答えを求めるくせに、君は僕と妹を天秤に掛けるんだね」
そう言うと驚いた顔をして、ルルーシュは直ぐに笑みを浮かべた。
「ナナリーに嫉妬しているのか」
「・・・なっ・・・」
確かにその通りなのだろう。
だが、音にされると恥ずかしい。
「・・・そうか、そうだよな」
ルルーシュは小さく呟き、一人で納得すると僕を抱きしめた。
そして・・・。
「今は、この時間に居る間は、俺はお前だけのものだ・・・」
耳元で囁かれて、熱い吐息が素肌に触れた。
「・・・ル・・・ルル・・・」
この時間だけは、ルルーシュは誰のものでもない。
共に居る、僕だけの・・・。
「僕も、君だけのものだよ・・・」
この時間が終われば、この部屋を出てしまえば失われてしまうけれど。
それでも、君は君として・・・。
僕は僕として、時間が流れて行く。
ならば、今のこの時間を・・・。
泡沫の様な時間を、大切にしたい。

「ルルーシュ・・・好きだよ・・・」
そう言って口付けると、ルルーシュが嬉しそうに微笑んだ。
ああ・・・。
君は本当に、なんて綺麗なんだろう。
「俺も、好きだよ」
「・・・ありがとう・・・」
僕なんかを・・・。
血で穢れた存在の僕を、真実を知っても好きだって言ってくれた・・・。
「・・・スザク?」
ぎゅうと彼の背に腕を回すと、抱きしめ返してくれた。
温かい腕の温もりが嬉しくて縋る僕は、傍から見たらみっともないのかも知れない。
けれど、今だけはこの優しさに包まれていたかった。
だから・・・。

「しよう・・・」
顔が熱を持っているのが解る。
ルルーシュが息を呑んだのも・・・。
だけど、その腕は解かれる事はなく、そのままベッドに押し倒された。
「スザク・・・あんまり煽るな・・・」
「・・・嫌・・・?」
こんな僕は、嫌い?
そう言外に滲ませると、ルルーシュは首を振った。
「・・・っ・・・」
髪が首筋を撫でる感触にすら、身体が震える。
「嬉しいけどな・・・その、加減が出来なくなるから・・・」
昨夜・・・と、言うよりは今朝の事を思い出しているのだろう。
それでも・・・。
「・・・しなくて、良い・・・」
ルルーシュの存在を、今を確かめる事が出来るなら・・・。
この身体がどうなろうと構わない。
「だから・・・」
滅茶苦茶にして欲しい・・・。
「・・・スザク・・・」
僕の言いたい事を理解したのだろう。
ルルーシュは苦笑を浮かべていた。
「もっと、自分を大切にしろ・・・」
そう言ってキスをくれた。
「・・・ありがとう・・・」





次の日・・・。
重い身体のまま軍に行けば、いつも通りのテストが待っていた。
けれど・・。
「・・・スザクくん・・・数値がガタ落ちしてるんだけど・・・」
データを睨みつつ、ロイドさんが不満を口にする。
が、今日ばかりは苦笑を浮かべるしかない。
「す、すいません・・・」
「・・・まぁ、体調悪いみたいだし・・・仕方ないけどね・・・」
そう言って、意地悪く吊り上った唇には、どんな意味があるのだろう。
「・・・すいません・・・」
再び謝る僕に、ロイドさんが思い出した様に口を開いた。

「そう言えばさ、お休み前に渡した飴は食べてみてくれた?
良かったら感想を聞きたいんだけど」
「・・・飴・・・?」
言われて首を傾げると、ロイドさんに顔を思い切り顰められた。
「ほ〜ら〜、動物の気持ちが解る様になるよ〜って、渡したでしょ」
「あ、そう言えば・・・」
貰った気がする・・・。
僕は食べていないけれど、それらしい物はポケットに入っていなかった。
けれど、理由も解らないままルルーシュが猫になってしまった事を思うと、食べてしまったのは彼の方だろう。
「どうだった?
君の猫の気持ちは、解った?」
猫・・・。
ロイドさんが言っているのは、間違いなくアーサーの事だ。
けれど、僕の脳裏に過ぎったのはルルーシュだった。
「・・・猫の・・・」
気持ち・・・。
「はい。
本当に、僕の事を大切にしてくれているんだって・・・解りました」
そして・・・僕の気持ちも・・・。
改まって口にすると恥ずかしいけれど・・・。
「お〜め〜で〜と〜う〜」
万歳をして喜んでいるロイドさんは、僕の事よりも研究の成功を喜んでいるみたいだけれど・・・それで良い。
「ロイドさん、本当にありがとうございました」
頭を下げて言うと一瞬驚いた顔をして、直ぐにいつもの表情に戻ってしまう。
「君は大切な『デヴァイサー』だからね。
たまには感謝や、労りが必要だって」
「・・・はぁ・・・」
セシルさんに言われたのだろう。
「だから、いつもありがとう。
これからも、よろしくね」
「は、はい。
こちらこそ、宜しくお願いします」
背筋を正して言うと、ロイドさんは面白そうに笑っている。
「イレヴンの人って、本当に律儀だよね〜。
でも、まぁ・・・今日は帰って良いよ」
「・・・は、はい・・・」
確かに、このまま居ても役には立てそうも無い。
申し訳ない気持ちのまま、帰ろうと踵を返した。
その時・・・。

「今度のお休みの時はさ、程々にしてくれる様に彼氏に言っといてよね〜。
データに支障が出るから〜って」
「・・・・・・・・・」
えっ・・・?
「ロ、ロロロロ・・・ロイドさん???」
真っ赤になった僕に対し、ロイドさんはいつも通りだ。
「軍には多いし、僕は気にしないから〜」
「そ、そうじゃなくて・・・」
「あぁ、何で気付いたか?」
こくこくと頷けば、簡単な事だと笑われる。
「耳の後ろと、首筋、後は着替えている時に見えちゃったんだよねぇ、キスマ・・・」
「い、言わないで下さい」
恥ずかしくなって、最後まで聞きたくなくて叫ぶと、邪魔だと言わんばかりに手をパタパタと振られた。
それは、動物を追い払う所作にも思える。
「は〜い、帰って帰って。
明日はきちんと、仕事をして貰うからね」
「は、はい。
失礼します」
ぺこりと頭を下げると、今度こそ部屋に戻るべく踵を返した。


とばとばと廊下を歩いても、自分の部屋には直ぐに着いてしまう。
「はぁ〜」
時計を見上げると、お昼を回った所で・・・。
今から行けば、午後の授業には間に合いそうだった。
「・・・学校・・・行こう、かな・・・」
本当は行かずに休むべきなんだろうけれど・・・。
それでも・・・・・・。
「行こう・・・」
小さく呟くと、僕は制服に手を伸ばした。












それから数日後・・・。
ロイドさんが開発した飴のせいで、今度は僕が犬になってしまったのは・・・。
また別のお話。








************************

完成までに、2ヶ月も掛かった代物です。

スザクはルルが大好き設定。
デレ?で良いのか微妙ですが、やはりどこか少し暗いスザクになりました(汗)。

ロイドさんが出て来たのは、趣味です。
が、彼は本当に難しいです。





そして・・・コレは何だろう。
エロいのかエロくないのか、書いた本人が解っておりません。



しかし、やはりルルはルルスザの時の方が書きやすいです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
るるくる(和泉はルルスザをそう呼んでいます)作品って、守備範囲外なので、あまり見る事がないのですが…
と云うか、ルルーシュが左側に来る事が殆どないので、ちょっと新鮮でした。
やっぱり、ルルーシュは猫になるんですね…
彼はやっぱり猫属性ですよね…
スザクはわんこ属性ですが…
でも、スザクがルルーシュだと気づかずに猫に本音をぶっちゃけちゃっている辺りが…なんだからしくて可愛いですね。
まぁ、今の私にルルーシュ左側って云うのは書けないと思うんですが…これからはちょっと守備範囲を広げてみようと思います。
和泉綾
2009/04/04 14:01
和泉綾さま。
あわわ、逆カプの小説だったのにコメント頂けて、本当に吃驚しつつ喜んでおります。
ありがとうございました^v^。

ルルは猫(黒猫限定)で、スザクは犬(茶色の柴)なのは、ずっと私の中では変わらないと思います。

ルルは美人に書きたくて、スザクは可愛く書きたい人です。
そして私は、スザルルもルルスザもどちらも好きで平気なので、書きたいまま書いていたりします。
その所為か、どっち付かずに見えてしまうかもですが、やはりルルとスザクはセットで好きなので、二人の幸せを願いたいと思います。
たま〜に、ジノさんに横槍(笑)入れさせてたりしますが>V<。

守備範囲、是非とも広げて見て下さい^o^。
新しい発見と、想像万歳です。

ありがとうございました。
水流
2009/04/04 21:29

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